言葉にあふれた今だからこそ、言葉を使わない=BE SILENTの「自然ガイドツアー」の可能性を広げたい
私の人生でざっと2000人くらいの方に「自然ガイド」をしてきました。その中で、理想的な自然ガイド像とは、たとえばアメリカの国立公園のレンジャーみたいに、とても科学的な知識をウィットに富んだやり方で上手に伝える(インタープリテーションと言われます)ことができる人とどこかで思い込みがありました。 確かに、昔仕事でガイドする時は、いかに自然に詳しいかが問われている気がして、フィールドの自然をかたっぱしから調べてネタ探しをしてガイドに臨んでいた時期もありました。 それはそれでいいんです。ガイドの引き出しはたくさんあった方が良いし、動植物についての知識は持っているに越したことはない。 ただ、その自然のなんたるかを伝えようとすると、どうしても言葉を使うことになります。 言葉を使い始めると、人はやっぱり外向きになる。相手を意識し、場で展開していく言葉のやり取りの方に意識がいってしまう。 それではもったいないな、とずっと思っていました。もっと感覚的でいい、内向きでいい、せっかくリラックスしようと自然の中にお越しいただくのだから、感覚をフルオープンで、自然にどっぷり浸かってほしい、と。(もちろん、子どもたちの自然学習とか企業研修とか、はっきり目的がある場合は別ですが) 山で出会える自然の音…川のせせらぎや鳥の声、光のやわらかさ・あたたかさ、小さな葉っぱの葉脈、羽を休める蝶、凛と立つ巨木、甘い花の香り…どんな出会いもユニークな、生命の美しさの表現です。それに触れたとき、命どうしが共鳴してエネルギーを受け取り、癒されるという現象が起こるように思います。 感覚を開いて自然と出会うために、やはり充実した沈黙でいること=BE SILENTが重要だと、私は思っています。 また、面白いことに、BE SILENTで他者に向かっていた意識が内向きになると、自然の命との出会いをたっぷり「自分軸」で楽しむことができるのと同時に、自分についての「気づき」もクリアに捉えやすくなります。つまり、内側はBE MINDFUL(=気づいている)の状態。瞑想的であり、マインドフルネスな自然体験。山登りに限らず、olagaの自然浴セラピーで要となるポイントです。オーダーメイドの「ヒーリングトレッキング」。ご希望のイメージからあなたに最適な山登りをご提案いたします
人それぞれ、山登りに期待することは微妙に違うものだと思います。olagaのヒーリングトレッキングでは、「BE SILENTの時間」と「自己対話」を大切にしていますが、事前のヒアリングシートでそのレベル・度合いをお選びいただけます。 例えば… ●一人で山に登ってみたいんだけど、頂上まで行けるか不安。とは言え、誰かに話しかけられたり干渉されたくはない…→「沈黙:10割」 ●山の動植物についても興味があって、聞いてみたい。静かにリラックスする時間もバランスよく欲しい。→「沈黙:5割」 ●お喋りしながらワイワイ楽しく登ってみたい!→「沈黙:1割」 ヒアリングシートで体調や心身のストレス、登山の経験などをお聞きして、あなたにとっての最高の癒やしとなる登山をお手伝いしたいと思います。✴ヒーリングトレッキングの例 〜スタンダード:沈黙5割「大日山」の場合〜
9:15 JR内房線「岩井駅」集合 〜公共交通機関の場合、最寄りの駅まで車でお迎えに伺います。
9:30 登山口到着 ・歩き方のガイド・呼吸の仕方・シンギングボウルで浄化 山歩きスタート ・BE SILENTウォーク・グラウンディングのワーク 11:30 山頂(大日山)到着 ・坐禅体験・デザートに意識を集中して食べる(マインドフルイーティング) 12:30 坊滝 ・川のワーク・お昼ご飯・お湯を沸かしてコーヒータイム 帰り道は体験のシェア、フリートークをしながら林道歩き 14:30 終了